General Motorsとの60秒インタビュー

General Motorsのグローバル燃料電池事業部のエグゼクティブディレクターであるCharlie Freese氏に60秒インタビューを行いました

 

過去1年間で、水素エコシステムと水素コミュニティでどのような変化がありましたか?

水素は、主要市場でまさに足掛かりを獲得し始めています。例えば、フォークリフト事業の勢いは増しており、車両向け水素を獲得する手段は改善しつつあります。こうした展開により、将来の燃料電池車と燃料電池車両フリートに向けた道が築かれるでしょう。GMではまた、軍隊で使用される可能性のある水素について重要な洞察を得ています。当社は、最近、米国陸軍戦車車両研究開発技術センター(TARDEC)との間で、シボレー・コロラドZH2の1年間の試験を終了しました。

水素関連のイノベーション、応用、テクノロジーの中で将来、最も期待できるのはどのようなものですか?

水素は、ひとつのテクノロジーやイノベーションだけでは広く受け入れられるようになりません。この産業で成功するには、広範なビジネス戦略が必要になります。今後の重要な要素は、もっと広範な市場のニーズを満たすことのできる大規模で価格が手頃なソリューションをいかに開発できるかということではないでしょうか。それを支援するために、当社は水素生産と貯蔵システムのコスト削減に成功しており、今後もそれを継続する必要があります。触媒テクノロジーなど、プラチナレベルを桁違いに低下させて、H2貯蔵システムを簡素化し、炭素繊維をより有効に活用するソリューション、および世界中で使用される将来のタンクの設計要件に業界と政府が確実に合意する方法を見つけることが、出発点としてまず考慮すべきポイントになります。最終的には、広範な顧客が使用できるシステムを構築するようにします。GMが実施したことの中に、本田技研工業とのジョイントベンチャーによる提携があります。費用を分担し、両パートナーからの最善のアイデアを取り入れることで、開発を実現する大きな力が生み出されることが証明されています。こうすることで、両社は最も手頃な方法でテクノロジーを市場に投入することができます。

貴社で特に自信をお持ちの水素関連のマイルストーンが最近ありますか、もしくは将来的にありますか?

主要OEM(GMと本田技研工業)間で初の大型ジョイントベンチャー、FCSM LLCが設立されたこと、またLiebherr Aerospaceおよび軍隊と提携して、より広範な有用な燃料電池用途に向けて新市場を開拓するための協力が確立したことを非常に誇りに感じています。米国陸軍戦車車両研究開発技術センターとのZH2の実証試験の成功の際には、開発を加速したことから軍隊との活発な1年間の試験に至るまで、皆の予想を上回る成績を収めました。当社の燃料電池車は、最も需要が高いとされる環境に配備され、戦場で軍隊が使用するどの燃料よりもH2が安全であることが証明されました。

貴社では現在どの分野の水素開発と活用に投資していますか?

General Motorsは、自社で開発しているテクノロジーが顧客のニーズに対応していることを確認することに熱心に取り組んでいます。当社は、交通事故ゼロ、ゼロエミッション 、渋滞ゼロの世界というビジョンに従っており、それは私の所属チームにとっては、電気バッテリーと燃料電池車がけん引する全電化の未来に向けて取り組むことを意味します。私たちは、当社とは接点のない業界の燃料電池テクノロジーの中に数多くの興味深い機会を見つけています。それを支援するために、既存テクノロジーで提供されることのない価値と利点が燃料電池テクノロジーによって届けられる領域で、陸・海・空戦略を採用しています。例えば、当社は航空機、潜水艇、定置電力システムを積極的に開発し、また各市場セクターへの利点を探っています。

水素協議会のメンバーとして、これまでに最も興味深い出来事はどのようなことですか(最も楽しかった瞬間、最も成功した活動など)?

私にとって最も興味深いのは、業界で厳しく精査された情報を統合して、水素ビジネスの複雑さについて、水素ビジネスが現在存在していない業界へ説明するための貴重な作業成果物の作成に参加していることです。

近い将来、水素で最大の課題は何になるとお考えですか?また、それにどのような取り組みを期待しますか?

最大の課題はインフラストラクチャーです。そして、水素燃料の価格には競争力がなければなりません。これは、単一の会社や政府のステークホルダーが解決できる易しい問題ではありません。協力と調整が必要です。それこそが水素協議会の役割であり、短期的には水素ソリューションを提供する持続可能な方法を見つけることに集中して、長期的には、より完全で総合的なインフラストラクチャーが容易に成長するようにする必要があります。

最近、水素活用のプラスの兆候が何かありましたか? それらによって得られる効果を、貴社はどのように捉えていますか?

活用に関して私たちが経験している最もプラスの兆候は、一部のセクターにおける水素への市場需要です。例えば、定置バックアップ電源では、水素が有益ですが、発展途上段階です。フォークリフトは素早い燃料供給が必要ですが、保守費用がかかり、フロアスペースが制限されます。宇宙と軍隊は低排出ガスや熱特性、柔軟な燃料機会、水生産、電気を生産するための直接エネルギー、電源のために外部のペイロードにエネルギーをエキスポートする能力など、さまざまな要件によって左右されます。こうした問題を抱えるセクターはすべて、水素が運用を改善する可能性に関心を寄せているので、各分野で水素テクノロジーの安全な使用が確認されて、水素の利点により需要が創出されていけば、感動的だと思います。

現時点では水素をめぐる最大の誤解についてどのようにお考えですか?

最大の誤解は、水素は危険で、十年先のものだと常に考えられていることです。私たちは、何十年間も公に水素車を開発し、運用しており、水素は産業用ガスとして広範に使用され、安全に管理されています。現在では、水素で走行する自動車やフォークリフトで、購入できるものがあります。このテクノロジーはすでに実際に使用されています。

貴社以外で、または貴社のパートナーと共同で進行している、人を鼓舞するような目覚ましい水素関連プロジェクトがあれば教えていただけますか?

現時点で進展している目覚ましいことはたくさんありますが、今はお話しできません。今後ご期待ください!

水素の将来をひと言で表すとしたら、何と言いますか?

水素は未来のテクノロジーですが、今、利用できます。  

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