Cummins Inc.との60秒インタビュー

Cummins Inc.の会長兼CEOのTom Linebarger氏に60秒インタビューを行いました。

過去1年間で、水素エコシステムと水素コミュニティでどのような変化がありましたか?

水素エコシステムへの動きが高まっています。これは主に、環境に優しい持続可能エネルギーの提唱者、および水素ベースのソリューションを持つテクノロジー企業の提唱者が推進しています。グローバルでは、水素ベースのテクノロジーとインフラストラクチャーに焦点を当てた補助金や奨励金が増えています。また、燃料電池の発展により、テクノロジーの商業利用がさらに実現可能になりました。 

水素関連のイノベーション、応用、テクノロジーの中で将来的に最も期待できるのはどのようなものですか?

固体高分子形燃料電池(PEM)の燃料電池テクノロジーの性能特性が向上していることです。特に、寿命、耐久性、効率性、凍結開始能力の向上により、燃料電池は商業、産業用途で信頼できる選択肢になりました。固体高分子形燃料電池の商用車への応用には驚かされます。とりわけ、バッテリーでは達成できない、生産性や1日の使用時間が長いニーズへの応用です。 

貴社で特に自信をお持ちの水素関連のマイルストーンが最近ありますか、もしくは将来的にありますか?

水素協議会のステアリング・コミッティーへの参加により、将来に対して類似のビジョンを持つ専門家や会社と協働する優れたプラットフォームが生まれました。Cumminsは水素燃料電池バスのスポンサーになることで、コスタリカの水素エコシステムプロジェクトに参加しています。プロジェクトのフェーズ1では、技術的実行可能性を実証しました。フェーズ2では財政的実行可能性の実証を目指しています。  フェーズ2では、2台のバスにCumminsの電動パワートレインと燃料電池の電動パワートレインが搭載されます。顧客特有の応用ニーズに合わせて顧客の「好みのパワー」を提供するという当社の約束の一環として、Cumminsは、自社の電力ソリューションのポートフォリオを補完するために、燃料電池パワートレインのオプションの開発に積極的に取り組んでいます。 

貴社では現在どの分野の水素開発と活用に投資していますか?

私たちは、水素を活用し、それを電気に変換する燃料電池テクノロジーに投資しています。また、燃料電池パワートレイン、燃料電池の航続延長システムを搭載したパワートレイン、および定置用燃料電池システムについても探求しています。 

近い将来、水素で最大の課題は何になるとお考えですか?また、それにどのような取り組みを期待しますか?

インフラストラクチャーの発展と水素燃料の費用が、普及を妨げる最も大きな障害です。これは輸送用途にとって特に問題です。政府の補助金と奨励金により、インフラストラクチャーの発展が促されるとともに、ゼロ炭素排出/ゼロ排出規制により、ゼロ炭素排出/ゼロエミッション規制により、水素コストを削減するためのイノベーションが促進されるでしょう。 

最近、水素活用のプラスの兆候が何かありましたか? それらによって得られる効果を、貴社はどのように捉えていますか?

特に中国における政府の立法と補助金は、水素燃料電池自動車の車両活用の増大につながりました。例えば、Dongfeng Special Vehicles(東風特別車両)は、上海で500台のFC小型トラックを納入し、様々な燃料電池システムのパートナーと協力しています。テクノロジーは実証段階から実際の車両活用とエコシステムに移行しています。活用の普及は、インフラストラクチャーの発展事例を後押しすることにつながります。 

現時点で水素をめぐる最大の誤解はどのようなことだとお考えですか?

水素経済をめぐる最近の話題と主要都市のカーボンフリーゾーンの提案により、水素ベースのパワートレインが全市場の全用途へのソリューションであるという誤解があります。水素燃料電池は車両用途に役立つものの、バッテリー電気、ディーゼル、ガソリン、およびその他の炭化水素ベースの燃料エンジンのソリューションと共存します。 

貴社以外で、または貴社のパートナーと共同で進行している、人を鼓舞するような目覚ましい水素関連プロジェクトがあれば教えていただけますか?

中国の、特に雲浮燃料電池園(広東省雲浮市の仏山(雲浮)産業移転工業パーク)で進行している投資と活動には目を見張るものがあります。スタックメーカー、システム開発者、トラック/バスOEM、水素インフラストラクチャープロバイダーがすべて、水素エコシステムの提供を目的とした大規模な複合施設で共存しています。 

水素の将来をひと言で表すとしたら、どのようになりますか?

水素燃料電池テクノロジーはこれまでの50年間、将来の10年先のものと考えられていましたが、今や急速に進展して商業化に近づきつつあります。 

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