Airbusとの60秒インタビュー

Airbusの社長であるGuillaume Faury氏に60秒間のインタビューを行いました。

 

過去1年間で、水素エコシステムと水素コミュニティでどのような変化がありましたか?

宇宙航空企業のCEOとしての私の見方では、未来の航空機の燃料として水素の可能性を追求する動きを感じています。これが、Airbusが水素協議会への参加を決めた理由です。

当社は、民間航空の排出を2050年までに2005年レベルの半分まで削減する民間航空産業のコミットメントに即して、次世代のクリーン航空技術を開発する取り組みを強化しています。当社では、現在の炭化水素燃料の代替として、水素、ハイブリッド電気駆動、合成航空燃料を研究しています。民間航空機向けに、技術的、商業的に最も実現可能性が高い、長期的選択肢としてどれが、もしくはどの組み合わせが浮上するかはまだ明確ではありません。しかし、水素が多くの点で有望であることは事実です。

これまで、水素協議会のメンバーとして、重要だったことは何ですか?

Airbusの関与はまだ初期の段階にあります。しかし、水素開発へのセクター横断的なアプローチに参画することにメリットがあることに疑いの余地がありません。こうした集団的アプローチは、これからの数十年間、水素の可能性を実現するに当たり不可欠となるでしょう。

近い将来、水素で最大の課題は何になるとお考えですか?また、それにどのような取り組みを期待しますか?

宇宙航空産業で極めて優先される課題は常に安全性であり、その理由は容易に理解できます。よって、水素の最大の課題も、航空産業におけるその他の一切の技術と同じです。それは、水素を原動力とした航空機が旅客を乗せて飛行するとき、その安全性について規制当局を納得させることができるかどうかにかかっています。  水素の生産コストは、その商業化の可能性を決定するもう一つの要因です。よって、イノベーションと投資のためにこれから多くの年数を要することは明確です。そのため、毎日の取り組みをさらに加速することがとても重要なのです。

最近、水素活用のプラスの兆候が何かありましたか? それらによって得られる効果を、貴社はどのように捉えていますか?

自動車とバスの駆動における水素燃料電池の成功は、低排出燃料としての特長を明確にしました。水素燃料電池エンジンは、極めて効率が高いことも示されました。宇宙航空機器の製造者として、輸送機器の分野における水素のもう一つの注目点はその静寂性にあります。民間航空産業において騒音は多くの議論を呼ぶやっかいな問題であり、当社はできる限り騒音を抑えた航空機の製造に取り組んでいます。これらのことはすべて輸送機器セクターの水素の研究開発に大きな投資を呼び込むきっかけとなります。

現時点で水素をめぐる最大の誤解はどのようなことだとお考えですか?

認識の欠如にくらべれば、誤解はまだ少ないというべきでしょう。最近まで、水素は、おそらく一部の代替燃料と同様の注目を得ることはできていませんでした。バスや自動車だけでなく、宇宙船の動力として活用されたにもかかわらず、注目されませんでした。しかし、今、水素の可能性の理解が深まるにつれて、状況は変わり始めています。 

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